設計監理案件紹介:特別養護老人ホーム『新宿和光園』

今回ご紹介するのは96室の特別養護老人ホームです。計画地は都心ながら閑静な住宅街にあります。
都心ということもあり敷地は狭小ですが、その分地域との距離が近く、地域交流のための交流スペースは災害時には防災拠点にも。
防災井戸、かまどベンチなどを設け、地域貢献を目指しています。

 

 

施設理念は「安寧と調和」。
入居される方が穏やかな生活を送り、心地よい生活空間で充実した日々を過ごしていただけることを期待して計画しました。

 

 

敷地周辺はお寺が多く、古くからの歴史が残る場所でした。
また、利用者、家族、スタッフの思いが重なる場所を目指して、積み重ねをイメージする「地層」をデザインコンセプトで進めました。
外壁はボーダー装飾にすることでボリュームを細分化。圧迫感を軽減することを意図しています。
ボーダー装飾の色は日本の伝統色を基調にして、地域に馴染むデザインとしました。

 

【エントランスホール】

 

エントランスホールの端には大きいディスプレイが設置してあり、
利用者に情報を表示することができます。

 

【EVホール】

 

内装は階ごとにテーマを変えています。
アクセント壁はグラデーション状に配色を変えることで、ユニットごとに特徴を持たせています。

 

【共同生活室】

 

計画地には明治時代の古いレンガでできた建物の一部が埋まっていました。
共同生活室の中心にある柱にはレンガの模様を採用し、土地の歴史を内装デザインに反映させました。

 

【屋上庭園】

 

3階の屋上庭園は職員食堂に面し、利用者や職員の憩いのスペースとなっています。

 

【地域交流室1】

 

【地域交流室2】

 

エントランスホールや地域交流スペースは間接照明を利用し、木漏れ日をイメージした照明計画としました。

 

【担当者より】
建物は完成しましたが、施設としてはこれからが始まりです。
働く人、利用者、地域の方が和み、交流が重なり、地域に根ざした施設となることを期待しています。

 

【物件概要】
名  称:特別養護老人ホーム新宿和光園
所 在 地:東京都新宿区
構造規模:RC造 地上4階建
延床面積:3,966㎡
工事種別:新築
業務内容:設計監理
竣  工:2022年6月
用  途:特別養護老人ホーム

 

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